文武両道の佐賀北高校バスケ部で体罰・暴言 教諭と生徒の言い分に食い違いも
強豪バスケットボール部の監督が複数の部員に発した暴言とは…
佐賀県立佐賀北高校(佐賀市)の男子バスケットボール部で、監督を務める40代の男性教諭から暴行や暴言を受けたと複数の部員が訴えていることが13日、分かった。しらべぇ取材班は、同校の校長や教育委員会から話を聞いた。
■野球部は全国優勝
佐賀北高校は、野球部が2007年夏の甲子園大会で全国優勝。バスケットボール部も全国高校総体に22回出場している強豪で、県は強化拠点校に指定していた。
そのバスケットボール部の監督である男性教諭(41)が部員に暴言や体罰を繰り返していたという。校長によると、教諭は2018年4月に着任。新チームになった今年の9月ごろから、複数の部員に「学校を辞めろ」などの暴言を吐いたり、ボールや作戦ボードを投げつけたりしていた。
この教諭のバスケットボールに対する指導力は、保護者らも評価。10月28日から高2部員が学校を休み出し、その保護者から学校に「威圧的な指導が苦しいと言っている」との連絡があった。
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■「貴様、学校を辞めろ」
学校は教諭や部員たちに聞き取りを実施。部員たちからは「死ね」「病院に行け、カス」と言われたとの話もあったが、教諭は「ないと思うが、見た部員がいるならそうかもしれない」と話した。
一方、「『貴様、学校を辞めろ』『お前は病気だ』とは言った」と認めている。作戦ボードは床に投げたのが跳ね返って当たったと主張したという。
校長は、調査結果を教委に随時報告していた。そして、校長は教諭を指導停止とし、5日に部員、7日に保護者に説明。13日の記者会見のあとにも、生徒達に管理職として謝罪したという。