巨人にFAで移籍すると長く続かない? イメージ先行、他球団と比べても…
巨人にFAで移籍しても長続きしない――そんな意見がネットにある。イメージ先行のような気もするが…
「FAで巨人に来る人の活躍は長続きしない」、「巨人にFAいって長続きしとる選手みたことないけど」――そんな意見がネット上でみられる。今オフのFA市場でロッテ・鈴木大地や楽天・美馬学の獲得に乗り出しているチームにとってあまり良い話ではない。
はたして、巨人への移籍が選手の寿命を奪ってしまっているのか。イメージが先行しすぎているのではないだろうか。
■26人の運命
これまでに巨人へFAで移籍した選手は26人存在する。人数は12球団ダントツで、2位ソフトバンク13人の倍だ。もっとも早くチームに移籍したのが、あの落合博満だ。当時既に40歳に達していたためか、3年で巨人を去っている。
90年代はその後、ヤクルトから広沢克己そして西武から清原和博ら7人がFAで巨人入りを果たした。01年に中日から前田幸長を獲得してからはしばらく落ち着いたものの、05年に豊田清、野口茂樹を獲得してから徐々にペースが上がり、13年以降は毎年誰かしらがFA移籍してくる状態だ。
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■平均は?
そして問題である「長続きしない」との話だが、あながち間違っていない。在籍中の選手は加入した年から19年シーズンまでで数えると、FAで巨人に移籍した選手の平均在籍年数は4.1年。もっとも長く在籍したのが97年に加入した清原の9年だ。
もっとも1度目の国内FA権取得まで平均で10年以上かかるとも言われている。30代に突入している選手も少なくないため、仕方がないともいえる。そのせいか、10人以上FAで選手を獲得したソフトバンクと阪神をみても息が長いとは決して言えない。
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■阪神は下回る
FAで移籍した選手の平均在籍年数はソフトバンクが4.5年、阪神にいたっては3.75年で巨人を下回っている。こうした数字があるにも関わらず、「巨人では長続きしない」とのイメージが付きまとう。
清原や江藤智、小笠原道大らをはじめ各球団の顔とも言える選手が多く移籍していること、人数が多い上にメディアの注目が高いことも理由だろう。入団はもとより、退団のときでもそれなりに話題になる球団だ。
どの球団かは別として、移籍先で活躍できる年数はあまり長くない。それでも移籍したいと決断したのだから、出ていったからといって簡単にブーイングもできないはずだ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)