地下鉄車内の駅名表示に「ひらがな表記」がないのはなぜ? 各社の見解は…
地下鉄の車内表示にひらがな表記がないのはなぜと話題に…
現在ネット上で、「地下鉄車内の駅名表示にひらがな表記がないのはなぜ」と話題になっている。しらべぇ取材班は、地下鉄各社にその訳を聞いてみた。
■「韓国語の表記はあるのに」の声
話題になっているのは、都営大江戸線の車内の近傍(きんぼう)路線表示(駅名5駅から6駅を一画面に表示)。
この画面の漢字の駅名表記の右側には、韓国語の表記はあるが、ひらがなの表記がない。これに対して、「子供のためにひらがな表記を加えるべき」という意見があがっているのだ。
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■ひらがな表記もある
この件を東京都交通局に聞いた。担当者によると、最初の表示は『日本語』のみと『英語(ローマ字)』のみでスタートしたという。しかし、この表示は12秒間続くため、訪日外国人に対応するための多言語対応が必要だという声があがった。
実施までに、『中国語と韓国語』や『日本語と中国語』の表記追加も検討されたとのこと。
しかし、見やすさやわかりやすさから、『日本語の右に韓国語』に『英語の右に中国語』のペアが追加された。「次の駅が近づくと、4秒間の『ひらがなのみ』表記も現れるため、現表記の左側にひらがなを書くことは考えていない」と述べた。
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■「多言語対応をより充実させたい」
それでは、他社はどういう表示を行っているのだろうか。東京メトロに聞いた。
東京メトロ広報担当に取材したところ、「1964年の東京五輪開催時は、英語の対応に力を注いだ。当時は、英語と日本語の表示のみだった」という。
その後、2002年のサッカー日韓W杯開催に伴い、中国や韓国からの訪日客が増加したため、2005年からは韓国語と中国語の表記が追加され、現在は4言語表記を行っている。
担当者は、「2020年東京五輪開催に向けて、駅の表示や放送も含めて多言語対応をより充実させていきたい」と述べた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)