
病院内で起きている人権侵害や虐待の行為は、犠牲者でも出ないとなかなか明らかにならない。今、韓国でそんな一例が大きな関心を集めている。
■生後5日で頭蓋骨骨折
韓国・釜山にある私立の産婦人科病院で先月20日の深夜、生後5日の女の赤ちゃんが呼吸困難に陥り、救急車を要請。検査のため大きな総合病院に救急搬送された。
そこで赤ちゃんが頭蓋骨を骨折し、内出血など脳内のダメージが深刻であることが判明し、医師は事故の可能性が高いことを警察に報告した。
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■防犯カメラの映像
赤ちゃんの頭蓋骨骨折がなぜ起きたのか警察は捜査を開始したが、産婦人科病院は自分たちの関与を否定。「転院の救急搬送時に何か強い衝撃が加わったのでは」と、むしろ救急車側の責任を疑ったという。
続いて産婦人科病院内の防犯カメラの映像が確認されたが、問題の10月20日の映像が2時間にわたり削除されており、そこから警察の疑惑はこの病院に集中した。