『めざましテレビ』で一人称「わい」を紹介も 専門家「飛躍した放送」

若い女性の間で、「わい」が流行っていると紹介されたが…。

2019/11/23 07:15

わい

22日放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)では、一人称を「わい」と使うことが流行っていると紹介された。専門家が解説をしたが、放送された内容を見て驚愕したとツイッターに打ち明けている。



 

■「わい」と使う女子高生

従来、一人称として「私」「ぼく」「俺」「ウチ」「名前で呼ぶ」のいずれかを使い呼ぶのが一般的とされてきた。だが昨今、ネットの掲示板やSNSなどで、「わい、〇〇してしまう」といったように、一人称で「わい」と表現する人が相次いでいる。

番組でも、渋谷に来ていた女子高生が「今日わいがご飯おごったろか」「わいも行く~」などのように「わい」を使うと説明。「私」ではなく「わい」と使う理由について彼女らは「『私』は性格・キャラ的に合わない」「早くて便利」を理由に挙げていた。


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■青森に行き…

「わい」について、専門家の飯間浩明氏は「『わい』はもともと、『わし』から来ている。男性しか使わない、女性しか使わないという考え方は薄れてきた」と解説。「『わい』は方言で、関西でも使っているし青森でも昔から使う」とも述べ、スタッフは青森の高校へと足を運んだ。

クラスにいた女子生徒14人のうち、7人が一人称で「わいを使う」と挙手。東京で一人称「わい」が流行っていると伝えると、生徒は「青森の時代が来たな」と誇らしげに語っていた。


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■飛躍を指摘

だが放送で、「自分を“わい”と呼ぶ女子 ルーツは青森の女子高生!?」と画面右上に表示されていたサイドテロップに、飯間氏は指摘。「私が話した内容と大分違う。青森方言がルーツではないでしょう」。飛躍しているとも強調する。

青森の女子高生が「青森の時代が来たな」と話していたことを誇張した形だと考えられる。

飯間氏は「私は自分が話す予定の内容を、担当者に事前にメールでお伝えしました。『わい』はもと関西などの方言(青森などにもある)。それが創作などでキャラ設定に使われ、掲示板(2ちゃんねる)、SNSへと広がった――。細部はともかく、大体こんなところでしょう。放送された内容は、これと大きく違いました」とツイートしていた。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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