新潟女児殺害「無期懲役判決」に女性弁護士から疑問の声 報復される可能性も

新潟県女児殺害事件の被告に無期懲役、死刑を望む声も多数。

2019/12/05 10:30


 

■残虐な行動が量刑に影響しないとは…

いくら過去の判例にそって検討したとはいえ、性的暴行や電車に轢かせるなどのむごたらしい行動が殺人罪の量刑に影響しないとは、遺族にとって納得がいくものではないだろう。

また、無期懲役とはいえ実際には33年弱で仮釈放される可能性があることも疑問。女児を残酷に殺害した人物が出所し、遺族に逆恨みをし、なんらかの報復行為に出る可能性もあるのではないだろうか?


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■出所後に報復行為をされることはあるのか?

そういった事例はないか森弁護士に再度質問すると、過去に何件もそういったケースがあり、有名な事件として1997年に発生した『JT女性社員逆恨み殺人事件』について教えてくれた。

この事件では本事件の7年前(1989年)に被害者女性を強姦・負傷させ、被害届を出され服役した男が出所直後に被害女性の居場所を見つけ、女性を刺殺したもの。

これにより事件の被害者や目撃者に対し、加害者の出所事実や出所が予定される時期や、出所後の居住地が通知される制度ができた。

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■納得はいかないが…
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