新潟女児殺害「無期懲役判決」に女性弁護士から疑問の声 報復される可能性も

新潟県女児殺害事件の被告に無期懲役、死刑を望む声も多数。

2019/12/05 10:30


 

■納得はいかないが…

しかし、いくら通知されるとはいえその通知をもらった被害者や遺族は、過去の記憶で恐怖を感じることだろう。それに状況によっては、なんらかの防衛策を取らなければならないかもしれない。

やはり納得はいかないが、判決が出てしまったものは仕方がないのかな…とモヤモヤした気持ちでいると、森弁護士は「あくまで私見ですが…」と、自身の意見についても話してくれた。


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■弁護士も疑問を感じる判決

森弁護士:被害者の方が1名であっても生命の軽視が甚だしいことに変わりはありません。また計画性がないとなぜ悪質でないと判断されるのかも説得的ではありません。


本事件の凄惨性、亡くなった女の子の痛ましさ、親御さんの苦しみを考えますと死刑判決が出るべき事件であったとも言えます。


仮に、将来、被告の無期懲役刑が確定し、さらに受刑者が出所する事態が起こり得る場合、被害女児の親御さんや地域の子供を持つ親御さんの不安や恐怖が募ると思います。


そこで「犯罪者の個人情報の公開(出所後、どこに居住しているか)」「犯罪者にGPS機能をつける」などを日本でも検討するべきとの議論が起こる可能性があります。


森弁護士のように過去の判例にとらわれず、被害者や遺族の気持ちを尊重してくれる法律の専門家が増え、判決について疑問を感じる世論が高まれば、判決だけでなく法律についても変化が起きるかもしれない。そうなってくれることを心から願うばかりだ。

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(文/しらべぇ編集部・熊田熊男 取材協力/レイ法律事務所・森伸恵弁護士)

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