ミルメークがお膝元の給食に登場 「牛乳本来の味を味わってほしい」という地域も
ミルメークが発売元の企業がある名古屋市に導入されなかった訳とは…
牛乳に混ぜて使うミルメークが、「遂に名古屋市の給食に登場」と話題になっている。しらべぇ取材班は、メーカーや教委から話を聞いた。
■全県に導入実績
「ミルメーク」は、大島食品工業(名古屋市)が商標登録している商品名で、牛乳調味料のこと。昭和42年から学校用給食用に発売しており、北海道から沖縄まで全県の給食メニューに採用されている。
ただし、東京都内では採用実績がないとのこと。現在、コーヒ、ココア、いちご、メロン、キャラメルなど8種類の味が用意されている。
過去には、他のメーカーが「コーヒのもと」などの名前で発売していたこともあったという。現在、給食の牛乳は、瓶ではなく半分以上はパックのため、溶かしやすい液体状のもの製造されている。人気ベスト3は、コーヒー・ココア・いちごの順。
担当者は、「ミルメークを入れることで、牛乳嫌いの子供たちでも飲めるようになる。また、ビタミンやカルシウム入りもあり、栄養補助にもつながる」と話す。給食以外では、イオンやダイソーなどの店舗でも購入可能だ。
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■試験導入の経緯
名古屋市では、今月から試験導入が始まった。もともと名古屋市は、「牛乳本来の味を味わってほしい」という学校保健課の方針で導入を見送って来た。
しかし、2018年に市議会から「子供たちの冬場の牛乳の飲み残しが多い。何か対策を講じたほうが良い」という意見があがったために、今回の試験導入が決まったという。
今月中に名古屋市の小学生全員が一度、いちご味の液状タイプを体験する。いちご味を採用したのは、アレルギーの児童へも配慮した結果だという。今回の試験導入での評判などを今月中に集計し、今後どうしていくかを有識者などで話し合うとのこと。
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■導入しない訳は…
導入実績がない目黒区の給食担当栄養士は、取材に対して、「牛乳本来の味を味わってほしいので、目黒区では導入に至っていない。飲み残しも実際にあるが、工夫で減らすことができると考えている」と述べた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)