伊藤詩織さんが会見 「セカンドレイプ的発言」「名誉毀損した記事」を告発へ
山口氏に告訴されている漫画家の小林よしのり氏も、判決を歓迎するコメントを発表した。
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、TBSのワシントン支局長だった山口敬之氏から性暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、「酩酊状態で意識がない伊藤さんに合意がないまま性行為に及んだ」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じた。
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■山口氏の訴えは却下
裁判長は判決で、「伊藤さんには被害を虚偽申告する動機がない」と断じた。伊藤さんの訴えを全面的に受け入れたわけだ。一方で、山口氏の説明は重要な部分で不合理に変わっていて、信用性に重大な疑念があると述べた。
千葉大学大学院専門法務研究科の後藤弘子教授は、「客観的な事実と、原告と被告の双方の言い分をひとつひとつ丁寧に照らし合わせ、細かく事実認定しているのと同時に、供述の信用性を判断しています。その評価の仕方がとても公正な印象を受けます」と述べる。
そのため、伊藤さんが著書などで被害を公表したことで名誉を傷つけられたとして、逆に1億3000万円の賠償を求めた山口氏に関しては「公表内容は真実で、名誉毀損には当たらない」として訴えを退けた。
山口氏の完敗である。そのため山口氏は控訴する意志をすぐに表明。伊藤さんは「私たちが勝利しました」と司法記者クラブの記者会見で述べている。
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■山口氏に訴えられた小林よしのり氏も評価
山口氏から名祖毀損で訴えられている小林よしのり氏は声明を発表した。
「伊藤詩織氏の勝訴のニュース、とても良かった。鈴木昭洋裁判長があまりにも立派だ。わしも山口敬之から名誉棄損で訴えられているから、午前中は小学館法務部の担当者や、『SPA!』の編集者と電話で今後の作戦会議となり、今後は山口敬之の名は出すと通告、了承してもらった。
わしの裁判で、今後は真実性の証明は必要なくなったのではないか? 係争中なので踏んでいたブレーキが半分、外れた。わしが勝訴したら、アクセル全開になる」