会社の忘年会はセクハラの温床? 「アウト行為」を弁護士が解説

職場でのセクハラ被害は、食事の席で多発しています。忘年会でのセクハラ・パワハラ行為について弁護士が解説

2019/12/21 14:00


 

■お酌の強要や「あーん」もアウト

セクハラとは、労働者の意思に反した、性的な言動をいうところ、宴席は労働場所の延長といえますから、純粋な私人としての立ち振る舞いとは異なります。

また、お酌やボディタッチは身体に接触しています。食べ物のあーんの強要は、これだけがセクハラとはいえなくても、パワハラに該当しえます。


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■「忘年会でのセクハラ」での判例も

また、忘年会や飲み会の場でセクハラの判決が下された実際の判例もあります。

じつは、会社側の責任についても、「忘年会は職場の営業活力を醸成し職場における人間関係を円滑にするもの」と評され、「業務の一部あるいは業務に密接に関連する行為として行われたもの」とも認定されていますから、会社にも使用者責任が認定されている例があります。


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■証拠保存に動画は有効?

セクハラは証拠の動画がを撮影するのが有効と聞いたのですが、実際はどうなのでしょうか。

答えは「有効です」が、無理はしすぎるべきではないでしょう。セクハラなどはとっさに行われることが多く、防御できない性質です。

なんでもかんでも証拠が必要なのだ! と考えてしまうと、何のことも立証できなくなってしまいます。なにかあれば、たとえばLINEなどで抗議する、やり取りを残しておくなど、できることから始めるべきだとアドバイスしています。

弁護士・齋藤健博先生

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(文/しらべぇ編集部・齋藤 健博

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