女性を介抱したら準強制わいせつ容疑で逮捕 その背景と報道の問題点とは
準強制わいせつ
■売春を示唆するような発言も
しかし実際には、Xさんはトイレで吐き終わった後、「2万円ちょうだい、いや3万円でどう?」とA氏に売春を示唆するような発言を行い、自身は拒絶した、というのがA氏の一貫した供述だという。
女性からこのような発言があるのは不可解に感じられるかもしれないが、Xさんは多数のアダルトビデオに出演経験がある女性で、「派遣型AVキャバクラ」にも所属している人物だとのこと。
A氏は、この事実は知らなかったとのことで、捜査関係者も当初は知らなかったようだ。また、XさんもA氏が衣服を脱いでいないことは証言している。
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■「D氏の黒幕」と疑った?
このような信憑性に疑問の残る証言をもとに即日逮捕状が請求されたのは、警察が当初、A氏と女性たちを連れてきたD氏との関係を疑ったためのようだ。
前科前歴のないA氏のような場合、1人の女性の証言のみでいきなり逮捕状を取ることは異例で、通常は任意で話を聞くのが定石。D氏は準強制性交罪で起訴され保釈中(まもなく裁判が始まる)の人物で、警察署にマークされていたという。
そのせいか、取り調べでは当初から「Dとはどういう関係なのか」をしつこく尋問され、A氏が「初対面だ」と説明しても、捜査関係者は当初その供述を信用していなかったようだ。