庶民の口座に40億円の誤入金 「とんだぬか喜び」に銀行が陳謝
その入金を「なぜ入ってこない」と待つ別の個人(法人)もいたはずだ。
■「一瞬躍り上がった」と女性
この件について複数のメディアの取材を受けたルースさん。「庶民の私にクリスマスの奇跡が起きたかと思ったわよ」「誰かが恵んでくれたおかげで私は億万長者に…一瞬だけど本気でそう思っちゃった」などと笑顔で話している。
だが、ルースさんは本音もチラリ。「とんだぬか喜びをさせられて終わり。ちょっとくらいお礼をくれてもいいのにね」とも話している。
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■気づかれにくい誤入金・出金
「この顧客には良心と常識があり、本当に助かりました」とルースさんに感謝している銀行。
しかし入金ミスについては、もっと少額だと気づかず下ろして使ってしまう人がほとんどで、高額であっても投資用の口座など大きな出入りが繰り返されているような口座では気づかれにくい。
そのため、しばらく経過してから「どうか返金を」と連絡をよこす銀行との間でトラブルになることは多いという。
また、同じように出金手続きでも人為ミスは起きているのだろう。しかも顧客が被害に気づいて申し出なければ、放置される可能性が高い。銀行には信頼に値するしっかりとした事務を心掛けてほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)