4歳児が倒れた母の命を救う 救急隊員も「感銘受けた」と驚き
「しっかりとした子」に育つかどうか、やはり普段の会話が大切なのだろう。
■隊員も驚いた女児の機転
救急車の到着前にあらゆる機転を働かせたアイラちゃん。隊員の邪魔になると予想し、飼い犬3匹をオヤツなどで別の部屋に導いておいた。
さらにこの子には2歳の妹と1歳の双子の弟たちもいた。救急車や救急隊員が到着する騒がしさや、母親がいなくなる不安で必ずこの子たちは泣き叫ぶ。そう考えたアイラちゃんは彼らに大好きなヨーグルトを与え、優しく話しかけ遊んであげていたという。
「そのすべてに深い感銘を受けました」と隊員たち。アイラちゃんは後に警察と消防局から感謝状を受け取っている。
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■真剣な話し合いと訓練の賜物
欧米ではじつはこうした話題が少なくない。消防局や警察から表彰される子も大勢いる。
メディアとのインタビューから見えてくるのは、こうした子の多くに体の弱い祖父母やきょうだいがおり、「もしものことが起きた時に自分しかいなかったら何をするべきか」を、とても幼い時から親と真剣に話し合い、訓練をしていたという事実だ。
万が一はいつ誰の身に起きるかわからない。幼い子が相手でも、たまにはそんな会話を持ってみることも大切なのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)