「次は王道の音楽で挑みたい」 たなかが“ぼくりり辞職後”初のライブで魅せた真価

「ぼくのりりっくのぼうよみ」を辞職した「たなか」に、現在の活動と今後について、気になることを聞いてきた。

前職:ぼくのりりっくのぼうよみ(アーティスト)、現職:たなか(無職)。

2015年のメジャーデビュー以降、数々の名曲を産み落としてきた彼だが、2019年1月の『葬式』と題したライブで、ぼくりりを辞職。活動に終止符を打った。

現在は「たなか」名義で活動をしているわけだが…実際のところ「今って何をしているの?」という意見も少なくない。そんな中、突然ぼくりり辞職後初となるライブ『birthplace vol.1』を12月3日に開催。これは音楽活動再開の兆しなのだろうか…。


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■「最近って何してるの?」

ぼくりり時代からアーティスト、俳優、作家など多岐に渡る活動をしていた「たなか」。インタビューの少し前には、『アドテック東京』というイベントに講演者として登壇していた。

———とうとう、カンファレンスにまで出るようになったのですね。

たなか:なぜなんでしょう…そこでは「動画で人気者になるためには」って話をしたんですけど、僕のYouTubeって終わってるんですよね(笑)。インスタのストーリーかよって感じなので。


———確かに…(笑)。にしても、最近の活動はどうなってるのでしょうか?

たなか:そうですね、自分でもよく分からない部分もあって(笑)。でも、根底には「自分の体で小説を書きたい」って想いがあります。


「ぼくりり」の最後は「才能に溢れた若者が世間の声に飲まれて、没落していく」っていうストーリーだった。で、その死んでしまった「ぼくりり」の灰の中から「たなか」って存在が出てきて、今は幸せそうに暮らしている。


「ぼくりり」を辞めて「たなか」になっても楽しそうにしている。その姿を通して「キャリアを捨てたり、学校を辞めたり、積み上げてきたもの全部を壊しても幸せに暮らせるよ」っていうのをみんなに伝えたい、とか思ってます。


———そんな意図があったのですね! では、ネタ的によく「無職」とおっしゃってますが、ちゃんとした肩書を付けたほうがよさそうです。

たなか:なにがいいんでしょうね……少し前に肩書を考えたんですけど、中二病過ぎたのがあって。それが「自由の擬人化」だったんですけど。言ってて恥ずかしすぎて、すぐ辞めました(笑)。


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■趣味さえも仕事に繋がる

本人も「ツイッターが大好き」と公言しているように、そこは彼の主戦場。実際様々な投稿がなされているが、中でもよく目にするのは「ボルダリング」の話だ。あれは趣味なのか、はたまた何かのトレーニングの一環なのだろうか。

たなか:完璧に趣味ですね! 初めは誘われて行ったんですけど、僕だけ異様にハマってしまって…今はメッチャやってます。週4、5くらいで…じつはこの後も行きます(笑)。


ボルダリングの魅力を語った動画がちょいバズりしたんですけど、「非常に気軽にできる」「達成感を味わうことができる」「人前でたくさん失敗できる」っていうのが楽しめるポイントかな。


でも、たまたま撮影された動画を広告代理店の方が見てくださって、「GoogleのCMに起用される」っていう大変光栄に思う展開もあったんです。


———「ぼくりり」時代もそうですが、すべてが流れに乗るというか、何か持ってますよね。話が変わりますが、最近公開されたユーチューバーの「はなお」さんとのコラボ動画も、多くの視聴者が「持ってる」と感じる展開でした。

たなか:ね、あれ面白かったですよね(笑)。普通にめちゃめちゃ焦って…隣りにいたすん君がめちゃめちゃ声デケェし、逆に僕の声は着ぐるみに吸音されるし「終わったな…」みたいな。


でも、すごく楽しかった。何故かユーチューバーの友人が多いので、機会があればこういったコラボもやっていけたらなって思ってます!

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■「音楽の仕事は向いてるな」
ライブアーティスト香取慎吾草彅剛たなかぼくのりりっくのぼうよみbirthplace
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