「次は王道の音楽で挑みたい」 たなかが“ぼくりり辞職後”初のライブで魅せた真価

「ぼくのりりっくのぼうよみ」を辞職した「たなか」に、現在の活動と今後について、気になることを聞いてきた。


 

■ライブは大盛況、その結果…

ギターとドラムにボーカルというシンプルな編成で、振り幅のあるアニソン達をアコースティックかつ「ダーク」にカバーしていく本ライブ。当日は平日にもかかわらず、大勢の観客が押し寄せ、フロアのキャパの限界ギリギリの超満員となった。

そんな中、軽やかなスネアと優しいタッピングのイントロから始まった1曲目は、『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中歌「God knows…」。テンポを落としたしっとりとしたアレンジで観客を魅了し、続く『PSYCHO-PASS』のエンディング「名前のない怪物」では一変、激情的なアンサンブルで会場の温度を上げた。

思い出深い楽曲のカバーを次々と披露し「ライブが久しぶりすぎて、すごい面白いですね。新鮮で楽しい!」とたなかが言う。中でも、最も彼の感情が込められているように見えたのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の主題歌「桜流し」だ。

7弦で織りなすnitoの繊細なギターの音色に「開いたばかりの花が散るのを『今年も早いね』と…」とたなかの歌声が交じる、そして後半にかけてwatariが加わり力強く畳み掛ける演出に観客は心を奪われる。

最後のアンコールには、彼のラップの技工が光った『ACCA13区監察課』の「Shadow and Truth」などが披露され、惜しまれつつ「vol.1」は閉幕となった。

なお、インタビュー時には「vol.2.3と続いていく?」の質問に対し、以下のように答えていた。

たなか:全然やりたいですよね。今、追加公演の箱を探しているんですけど、これ以上のキャパになると文化祭のノリで1ヶ月後にやろうぜっていうのは難しくて…(笑)。


あと、いつかはボカロ系のライブもやってみたいとかも思ってて。でも、最近のものじゃなくてほんとに10年前とかそこらの楽曲をね!


しかし、すでに1月4日には今回より一回り大きい『下北沢GARDEN』での追加公演『birthplace vol.1.5』の開催が決定。残念ながらチケットの一般発売は終了してしまったものの、今後新たな発表も控えているので、期待してほしい。


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■「将来的には音楽一本で」

たなか

「やはり彼は音楽のシーンに居るべきだ」と思わざるを得ないライブを披露した「たなか」。最後の質問「今抱いている目標は?」の答えは、多くのファンにとって待ち望んでいた回答なのではないだろうか。

たなか:直近の目標は最初に「たなか」の存在意義って話でもあった「幸せに暮らし続ける」ってことですね。あとは、今様々な活動をしているんですけど、将来的には音楽一本に絞ってまっすぐ投げ込むっていうのをやっていきたい、うん。


その覚悟がいつ決まるのかっていうね(笑)。

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(撮影・文/しらべぇ編集部・木根 大心 取材協力/たなか

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