地下鉄銀座線渋谷駅が81年の歴史に終止符 「新駅舎を楽しみに」と広報
地下鉄銀座線渋谷駅が81年の歴史に幕。「なんかせつない」といった声も…
地下鉄銀座線渋谷駅移設に伴い、現駅舎が81年の歴史に幕を閉じる。ネット上では、名残惜しむ声が相次ぐ中、しらべぇ編集部は、東京メトロを取材した。
■名残惜しむ声も…
SNS上では、「お疲れ様でした。お世話になりました」といった感謝の気持ちや、「こういうのってせつない」といった名残惜しむ声も。
また、「大激動の渋谷の新しい未来を楽しみにしています」と新しい街・駅舎への期待の声もあがっている。いったい銀座線渋谷駅には、どんな歴史があったのだろうか。
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■8番目の利用客数
上記写真は、二世代前の銀座線1000系車両。渋谷駅現駅舎が開業したのが、1938年12月。東京メトロの一日の利用客NO.1が池袋駅で約57万5千人。その間に大手町駅や銀座駅が入り、渋谷駅は8番目で、約22万人の利用客だという。ここ数年利用客の増減はない。
銀座線渋谷駅の特徴として、地下鉄の駅にも関わらず、地上に位置していることがあげられる。
隣り合う表参道と渋谷の標高を比較すると、表参道駅が海抜32.3mなのに対し、渋谷駅は海抜14.7m。深いところから、浅い場所にあがってくるため、地上に飛び出る仕組みになっている。
地上に飛び出た線路は高さをいかし、そのまま明治通りとJRの線路を乗り越え、東急百貨店東横店西館3階に設けられたホームに。この立体構造は、基本的には81年前の開業時から変わっていないとのこと。
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■「新しい駅舎を楽しみに待っていてください」
広報担当によると、午前0時37分の渋谷駅到着の最終電車を待って本格的工事に入るという。
6日間の運休を伴う線路切替工事を行った後、2020年1月3日(金)から、複合施設「渋谷ヒカリエ」と「渋谷スクランブルスクエア」に隣接する明治通り上の新ホームで営業を再開する予定。
新駅舎は、近未来型になるという。「81年ご利用頂きありがとうございました。新しい駅舎の完成を楽しみに待っていてください」とのことだ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)