元アイドリング・高橋胡桃、セカンドキャリアに役者の道を選んだ理由

アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー、高橋胡桃にインタビューを行った。


 

■あのときの経験は無駄じゃなかった

高橋胡桃

―――まだ公演途中なのですが、今回の舞台を通して学びはありましたか?

高橋:お芝居をする上で、ひとりじゃないと感じました。ひとりだったら、今回のようなお芝居はできないと思うんです。


周りの方々に支えられて舞台の上に立っていて、みんながいるから私もりんごちゃんもいるなと。人とのつながりって大切だなと稽古中から感じていました。


―――今回お話を伺っていて、アイドルの方が様々なセカンドキャリアを進むなか、高橋さんからは役者の道を進むんだという強い想いを感じます。

高橋:「アイドリング!!!」で活動しているときに初めて舞台をやらせてもらたんですけど、そのときはまだ「演技って難しいな」くらいの感じだったんです。


でも、その2年後くらいに主演の舞台をやらせてもらうことになって、そのときは今ほどちゃんとは取り組めていなかったと思うんですけど、お芝居をちゃんとやってみたいという気持ちが芽生えました。お芝居って楽しいなって。


そこから舞台のお仕事も増えてきて、アイドルをやりながらお芝居もやっていて。あのときがあるから、今きちんとお芝居に向き合うことができてるんだと思います。


今回、りんごちゃんの役はオファーをいただいたものなんですけど、劇団員のみなさんが「胡桃ちゃんなら安心して主演任せられるよね」と言ってくださっていたと、後から聞いて…。泣きましたよね(笑)。


―――それは泣いちゃいますよ。

高橋:その分頑張らなきゃなという気持ちもあって。すごくありがたい。今までちょっとずつ頑張ってきたものがこうして形になったので、アイドルのときにお芝居を頑張っていたことも無駄じゃなかったなって思います。


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■演技と向き合う中で生まれる葛藤

―――高橋さんのように演技とまっすぐ向き合っていると、悩み事も日々生まれるのではないでしょうか?

高橋:舞台だと特になんですけど、「今日はいい演技ができたな」と思っても、次の日また同じようにできるかって言ったら、次の日は全然できないこともあって。


気持ちが乗り切れてないないってことは自分が一番わかるのに、なんで乗ってないかが自分ではわからない。毎日同じクオリティで演じられない葛藤があります。これからもっともっと経験を積んでいく中でわかっていくことだと思うんですけど、まだまだだなって。


―――そういった悩みは周りの方に相談されるんですか?

高橋:今までは両親以外の人に相談できませんでした。でも今回の舞台では、劇団員のみなんさんが「何かあったらすぐに言ってね。力になるからね」と言ってくれていたので、いろいろ聞かせていただきました。


台詞に込められた意味であったり、自分では考えつかない第三者目線の意見をもらって、本当にありがたかったです。

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