東京のネズミ事情2020 問い合わせ増加や再開発対策に自治体の対応は

害獣としてのネズミ対策について、港区みなと保健所に各自ができる防除対策などを聞いた。

2020/01/01 07:30


 

■行政による再開発対策も

チラシには一般的なネズミ対策として「餌を取らせない」「侵入させない」「隠れる場所を作らない」の3つを原則として紹介する。最も重要なことは生ゴミを袋だけでなく、ポリバケツのような密閉できるゴミ箱を使用することであり、かなり効果が出るようだ。

港区では対策チラシ以外にも、被害を防ぐための施策がある。例えば再開発など建築物の解体工事に対しては、要綱により「発注者等は、解体工事等に着手する前にねずみ等防除の衛生対策を講じること」と定め、業者や所有地のオーナーに遵守をお願いしている。


関連記事:「ゴキブリに元恋人の名前をつけて餌に」 動物園のバレンタイン企画が話題

 

■個別に応じて対策のアドバイスも

ほかにも、屋内でネズミが通りそうな場所には粘着シートを仕掛ける方法や、侵入口を塞ぐ対策の重要性を強調するなど、個別のケースに応じて自身で対応できる駆除法や対策のアドバイスを保健所が行っている。

また、冬には花壇に作られた巣穴に毒餌を置く方法をレクチャーする場合もあるが、夏場は死骸にハエが集まる可能性があるため注意が必要だ。

なお、自分で対応できない場合、港区では私有地のネズミの防除や駆除作業を実施していないため、駆除業者団体の連絡先を紹介している。


都内の他のエリアや各地方の繁華街でも同様の被害が起きる可能性があるだろう。自宅だけでなく勤務先も含めた対策を重ね、被害をより少なくするためにも意識しておきたい。

・合わせて読みたい→米空港で中国人渡航者が大量の鳥の死骸を所持 袋には奇妙な日本語

(取材・文/しらべぇ編集部・京岡 栄作

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

東京ネズミ港区再開発子年害獣
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング