東京のネズミ事情2020 問い合わせ増加や再開発対策に自治体の対応は

害獣としてのネズミ対策について、港区みなと保健所に各自ができる防除対策などを聞いた。

2020/01/01 07:30

都会のネズミ
(SigridKlop/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

2020年の干支は子年。ネズミは子供を多く産むため、子孫繁栄を意味する干支として知られる一方で、電線などのあらゆる物を噛むことによる機器の障害や火事の原因のほか、衛生上の被害などももたらしてしまう。

昨年夏には東京都内の店の中をネズミが走り回る動画が話題になり、文字通り「ねずみ算」のように多く発生しているのかと、ギョッとしてしまった人も多いだろう。



 

■ネズミ特有の習性

ネズミのもたらす被害は習性にある。噛む習性は死ぬまで伸び続ける歯を削るため。また、ネズミは雑食性であるため、人間の食べ物だけでなく生ゴミやペットフードも食べるため、食料を求めて路上を駆け回っている。

さらに繁殖力が強いことから完全に駆除するには時間がかかってしまうことが多い。


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■問い合わせは増加傾向だが

しらべぇ編集部がある港区のみなと保健所 生活衛生課 生活衛生相談係の担当者に、ネズミに関する問い合わせ数について尋ねると2019年度は4月から12月20日までで164件。2018年度の同時期にあたる4月から12月末では144件、2017年度は92件で2年連続で増加傾向。

ただし、2018年度に区内すべてのエリアの町会にネズミ対策のチラシを配布したことによる問い合わせも増加したため、ただちに区内でネズミの発生が増えているとは断言できないとしている。

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■行政による再開発対策も
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