『チコちゃん』中国地方はなぜ中国? 昔は静岡や富山も”中国”だった
『チコちゃんに叱られる』で中国地方の由来について解説。奈良時代から続く伝統的な呼び方だった。
3日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「中国地方の『中国』ってなに?」が話題となっている。国の中国と勘違いもしやすい中国地方だが、どういった経緯でそう呼ばれるようになったのだろうか。
■「中間の国という意味」
気になるチコちゃんの回答は「中間の国という意味」であるという。北海道から沖縄が日本とすると、中間というにはやや左寄りな気がするが、どこから見て中間なのだろうか。
「中国地方」と呼ばれるようになったのは、なんと1000年以上前の奈良時代であるという。当時は「五畿七道」という地域の呼び方があったが、都からの距離によっても地域の呼び方が存在したようだ。
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■「近国」と「遠国」があった
今で言う奈良、京都南部、大阪と兵庫南東部を「畿内」と呼んだ。そして近国と遠国の間の中間の国々を「中国」と呼ぶようになったと解説。
畿内から現在の岡山県岡山市くらいまでの地域のことを近国、遠国は現在の島根、広島の一部、山口、愛媛、高知そして九州一帯のことを指す。
その中間である鳥取、島根、岡山、広島のそれぞれ一部分と香川や徳島辺りを中国地方とした。つまり、京都を基準に、九州方面に向かって中間だから中国となったようだ。