月の模様がウサギと言われる由来をチコちゃんが紹介 「どんだけ健気なんだ…」
『チコちゃんに叱られる』で月の模様がウサギと言われる理由を紹介。感動エピソードが由来だった。
10日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「月にウサギがいるのはなぜ」に注目が集まっている。月には餅つきをするうさぎがいると日本ではよく言われるが、その理由について知っている人は少ない。
■「美しい心の持ち主だから」
気になるチコちゃんの回答は「ウサギは自分を犠牲にしてでも人を救おうとする美しい心の持ち主だから」という。ウサギといえば寂しがりというイメージはあるが、心が美しいという話はあまり聞かないが、どういうことなのだろうか。
月の模様が「ウサギが餅をついてる姿」に見えるからと思われがちだが、これは後付けで付けられた理由であるようだ。もともと、インドに伝わる伝説が元となっている。
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■インドの伝説が由来
とあるところにウサギ、サル、イヌ、カワウソが仲良く暮らしていた。ある満月の夜、全員で腹ごしらえすることに。各々が食べ物を探しに行った。
サル、イヌ、カワウソは果物などを見つけたが、ウサギは草しか見つけられなかったという。自分にとって草は大好物だが、他の動物は食べることができない。
そんなとき、彼らの元に修行僧が来た。他の動物たちが食べ物を分け与える中、ウサギはあげるものがなかった。修行僧に火をつけるように頼んだウサギは、自身がその中に飛び込んで、自分の肉を修行僧に食べさせようとした。
ウサギは意を決して飛び込むも、火は偽物。じつは修行僧は帝釈天で、動物たち試すために降りてきたという。帝釈天は、自分の身を投げ出しても人を救おうとしたウサギのことを語り継ぐために、月にウサギの絵を描いた。
この話が仏教の伝来とともに日本に伝わり、「月の模様=ウサギ」と言い伝わったようだ。この話は諸説のうちのひとつとのことだが、日本には古くから伝わり、平安時代末期に成立した『今昔物語集』にも掲載されている。
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■「健気すぎる」「感動した」
インドの伝説を聞いた視聴者たちは、うさぎの行動に「どんだけ健気なんだ…」「はじめてこんな話聞いた。感動した…」といったコメントが多く集まった。また、「語り継ごうとした帝釈天様もいい神様だ」と尊敬する声も。
仏教の伝説が伝わってきて、少し話が変化するというケースは珍しくない。また、ぜひチコちゃんに紹介してもらいたいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)