枕缶のコンビーフが70年以上の歴史に幕 「在庫がなくなり次第終売」
『ノザキのコンビーフ』の枕缶の70年以上の歴史に幕を閉じるわけとは…
国産コンビーフの第一号として1948年6月に発売した『ノザキのコンビーフ』が、70年以上にわたる枕缶の歴史に幕を閉じることを、15日に公式ツイッターで発表。
インターネット上にも激震が走っており、しらべぇ取材班は、その背景などについて発売元から詳しい話を聞いた。
■惜しむ声が相次ぐ
「大切なお知らせ」と題し、公式ツイッターは「この春、台形の枕缶に入ったコンビーフの販売を終了いたします。 枕缶での販売開始から70年、製缶等製造ラインが限界に来ており、 このような決断となりました」と発表した。
【大切なお知らせ】
この春、台形の枕缶に入ったコンビーフの販売を終了いたします。
枕缶での販売開始から70年、製缶等製造ラインが限界に来ており、
このような決断となりました。長年のご愛顧、
誠にありがとうございました。あと少しの間
枕缶をどうぞよろしくお願いします。【1/3】 pic.twitter.com/dMHtvfK5zB
— ノザキ(ノザキのコンビーフ)【公式】 (@nozaki1948) January 15, 2020
衝撃的な発表に、早速カシオ計算機公式アカウントが「そっか… 残念ですけどしかたないですね。それにしても70年!!すごいなぁ!」と反応するなど、名残惜しむ声が相次いでいる。
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■製造ラインが老朽化で限界
発売開始当初はびん詰だったが、その2年後に台形型でクルクルと回しながら開ける「巻き取り鍵」が特徴の、いわゆる「枕缶」のコンビーフに。
発売から約70年たった現在では、コンビーフといえば牛のマークがついた「台形の缶詰」として定着した。発売元の川商フーズ担当者によると、販売終了の理由は「工場内の製缶等ラインが老朽化で限界に来ている」ためだという。
100gの枕缶は、世界中でも日本にしかなく、コンビーフにしか使われない特殊な缶型。缶はタイから輸入し、日本で加工されていた。今回、工場のラインをリニューアルし、コンビーフも新しく生まれ変わるそうだ。