つるの剛士が指摘した”保育士試験の受験資格”とは 厚労省は「議論重ねてバランスを調整」

保育士不足を解消するために、厚労省が本気で進める取り組みとは…

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2020/01/17 10:30

つるの剛士

都市部での待機児童問題が相変わらず深刻な一方で、保育士不足も社会問題となっている。2男3女の父として知られるタレントのつるの剛士が、保育士不足に関して投稿したツイートが注目を集めている。

しらべぇ取材班は、厚生労働省から現状と対策について、詳しく話を聞いた。



 

■保育士試験の「受験資格」とは

つるの剛士は、国家資格でもある保育士試験の受験資格についてのもの。自らも取得を目指したが、受験資格を満たしていないことに気づき、「受験資格の変更」が、保育士不足に影響しているのではと訴えている。

保育士になるためには、大きく分けて2つのルートが用意されている。1つ目は、指定保育士養成校(大学、短大、高校の保育科など)を卒業し、最短2年で保育士資格を取得する方法。

2つ目は、保育科などを卒業しなくても保育士試験に合格することで資格を得るやり方。この保育士試験の受験資格が、1991年に改正された。


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■保育科卒と試験とのバランスで

厚労省子供家庭局保育課によると、以前は高卒程度で受験資格が得られたが、保育士養成校での授業を2年以上受講した人と比較して「バランスが悪すぎる」との意見があがったという。

そのため、議論を重ねて改正を実施し、現在は①短大卒程度または②高校卒業程度の場合は、保育施設での2年以上かつ2880時間以上の実務経験に変更された。

なお、新制度が施行された1991年4月1日以降に高校を卒業した人は、「実務経験」がないと資格を得られないが、同3月31日以前に高校卒業の場合は、無条件に受験資格を得ることが可能だ。

つるのの指摘は、この実務経験を加えた改正に異を唱えたものと見られるが、時間とコストをかけて指定保育士養成校に通った人とのバランスが必要という現行制度の意図も理解できる。

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