台風15号が直撃した館山市の給食が話題に　「企業などの協力得て徐々に充実」

■企業などの協力で徐々に充実

献立内容は、月が経過するごとに徐々に品目が増えてきている。

これは、企業などによる支援が大きいという。昨年10月には、牛丼チェーンすき家が無償提供を実施。クリスマスの時期には、千葉県学校給食会が、デザートを、さらに1月には石井食品が、ミートボールを提供。

また、レトルトカレーが出された際には、館山市役所内の災害担当課から炊き出し用の釜を4基、厨房機器メーカーから移動式の回転釜3基を借り受け、センター調理場内の比較的被害が少なかった場所を使い、湯煎作業を行った。

2月には、イオンがからあげとポテトサラダのセットを格安の料金で提供することが決まっている。千葉県の八千代工場から、約2時間かけて、10℃前後で保冷した状態で1200食分を館山市まで輸送してくれるとのこと。

関連記事：「希望してない食事代を払わないといけないのか」　給食費未納対策の実態とは

■「簡易給食にご協力を」

市民からは、「通常給食に早く戻してほしい」という要望が多くあがっている。市は、市内の大きな規模の弁当店への打診を行ったが、最大でも300～500食が限界で、食物アレルギーへの考慮なども考えると、提供は困難との回答。

周辺市町村の給食センターも、館山市に協力するだけの余力がない。そのため、弁当やおかずの持参も認めている。また、通常の給食費月額5,410円（中学生の場合）のところ、今の簡易給食は、3,000円へ割引措置も実施。

最後にセンター長は、「企業の協力も得ながら、現在のメニューの内容をなんとか維持できるように努力していく。しばらくのあいだ簡易給食にご協力いただきたい」と述べた。

・合わせて読みたい→休校措置による学校給食用納豆プレゼントが話題に　「多数のキャンセルが出てしまった」

（文／しらべぇ編集部・Sirabee編集部）