チコちゃんが脂人気に迫る じつは脂自体には味がなかった…?
『チコちゃんに叱られる』で人が脂を好きな理由を解説。脂自身には味がなかった。
24日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なんで脂がのってるとおいしいの」が話題となっている。
太るからと避けられがちな肉や魚の脂だが、実際には好きという人も多いのではないだろうか。チコちゃんがおいしい理由を解説してくれた。
■脂で味覚を増強
気になるチコちゃんの回答は、「マグロがたくさんとれたから」という。脂のおいしさとまぐろの取れる量はあまり関係ない気もするが、どういった理由なのだろうか。
人間が感じる味覚は「甘み」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つであるが、脂はこの味覚の中には当てはらまらないようだ。さらに、脂の一部は唾液によって脂肪酸とグリセリンに分解される。
舌にある味蕾が脂肪酸を感知すると味覚を感じる力がパワーアップする。例えば、パンにバターやマーガリンを塗るのは、味蕾刺激して味覚を増強できるからであるという。
カロリーがたくさん取れるというのも人間が好む理由の一つであるようだ。炭水化物やたんぱく質と比べ、2倍以上のカロリーが含まれている。
味をよりおいしく感じることと人間が活動するのに絶対必要なものであるカロリーを摂取できるため、脳が多幸感を得ると紹介。
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■トロを救ったねぎま鍋
そんな脂だが、食べるようになったのは江戸時代以降であるという。マグロのような脂が多くなった魚は、腐りやすいため捨ててしまうことが多かった。
しかし、江戸時代には、マグロが大量に捕れていた時期があった。江戸時代の様子をまとめている本には、1日1万本捕れていたという記載も。
大量に捕れたマグロだが、脂の乗ったトロ部分は処分していた。それを見た庶民がなんとかできないものかとトロとねぎを醤油で味付けしたマグロ鍋が広まった。
その後、明治時代にはバターや牛肉といった西洋の食文化も流入。今まで、マグロのトロを食べなかった日本人の脳にトロはおいしく、高いエネルギーを持つ食べ物であると刷り込まれたと解説した。
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■1番好きな寿司ネタは…
江戸時代前には、流通の都合から処分してしまったというトロ。今では寿司の中でも上位を争う人気を持っている。
しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,361名を対象に、代表的な寿司ネタ25品目から「好きな寿司ネタ」をひとつ選んでもらった。
結果男性はトロは1位と2位を独占する形となり、女性のランキングでは、中トロが2位、大トロが6位だった。男女問わず高い人気を持っているようだ。
脂自体には味がないと言われると確かに納得だ。味覚を増強するということで、何と合わせてもおいしく食べられることだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)
対象:全国20代~60代の男女1,361名(有効回答数)