中国ジャーナリスト、武漢から動画投稿 現地の状況訴え「中国を助けて」
中国のフリージャーナリストが単身武漢入り。海外ニュースでは伝えきれていない、切実な現状を報道した
中国の元弁護士・現フリージャーナリストの陳秋実氏が25日、武漢で撮影した動画をYoutubeに公開。現在発生している新型コロナウイルスについて、現地からの情報を届けると発言した。
■単身武漢入り
陳氏は動画内で、「本日は1月24日、街が封鎖される前の最後の電車で武漢に入った」と報告し武漢・漢口駅の前に立つ自身の姿を撮影。
そして、乗っていた電車の車掌に「運転再開は1か月後になる見込みだと聞いている」と告げられたため、自身が次に武漢を離れるのはその一ヵ月後であると宣言した。
彼は「嘘やデマは決して流さない」「ウイルス感染が収束し、自身も感染していないと確定するまで武漢から外には出ない」と約束すると同時に、現在医療物資が足りていないことを告げる。
さらに、「もし自分が感染したら、それを運命だと思って受け入れる覚悟をしている。決して他の省に逃げ出し、感染を広めるようなことはしない」と語った。
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■マスクを拒否する高齢者も
続いて、「習近平がどこにいるかは知らないが、陳秋実はここ、武漢にいる」と強調。現在の武漢市は外を出歩く人こそ少ないものの、高齢者の中にはまだマスクを拒否している人がいると伝えた。
陳氏は事態の重さを理解していない彼らに対し「狂ってんのか!!」と怒りをあらわにする場面も。同時に「若者たちよ、彼らが私たちに結婚を強要するのと同じ勢いでマスクを無理矢理にでもつけさせよう」と呼びかけた。