武漢に建設中の肺炎専門病院の現場とは 中国ジャーナリストは「一国の問題」

中国のフリージャーナリストが単身武漢入り。新病院建設の現場をレポートした。

2020/01/28 20:25


 

■工事現場の実態をレポート

病院に近づくにつれ、道には沢山の車が止まっている風景が広がっていく。現在、工事現場には1000人以上の労働者が従事しており、彼らが貰っている給料は一日1000~2000人民元(28日のレートで15687円~31374円)だと報道した陳氏。

中国の大学新卒者の初任給が約5000元であることを考えると高給と言えるだろう。

しかし、これだけの人間がいても、まだ現場は人員不足だというから驚きだ。現場の責任者は声がかれ、目も赤く、3~4日程家に帰っていない。必死に働く現場の実情が、カメラを通して公開された。

陳氏は「もはやお金の問題ではない。もうやるしかないんだよな」とやるせなそうに話している。


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■「これは一国の問題」

無事3万個のマスクを寄付した一行は、「邪魔をしたくないから」とすぐに現場を退散。「これは武漢地区だけの問題じゃない、一国の問題だ」と強く確信したようだ。

ここで陳氏が「食料や日用品は足りてるのかい?」と仲間に聞いたところ「半年分は備蓄してるよ!」という驚きの答えが。

なんでも彼は、「貿易問題やら戦争やらで、いずれこうなると思っていたから備蓄を始めた」そうだ。「まさか疫病で混乱するとは思いもしなかったよ」と話す彼らからは、生き延びてやるという覚悟が感じられた。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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