市村正親、俳優人生振り返る暴露本を上梓 「今だから話せる真実を書いた」

俳優の市村正親が自身の俳優人生を振り返った書籍を出版。内容は暴露本に近いほどリアルに描かれており、「若い俳優さんたちに希望を与えたい」と語った。

年齢71歳。出演作品101本。俳優でありミュージカルで活躍する市村正親が著した『役者ほど素敵な商売はない』(新潮社)の刊行記念トークイベントとサイン会が27日、都内で開催された。


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■「全部言ってしまう」暴露本

市村正親

登壇すると手品で刊行された本を披露する一芸を見せ、報道陣の驚きと笑いを誘った市村。「もう71歳。古希を迎えて、そろそろ今まで言いたかったのに言えなかったことを今回本に書いて洗いざらい全部言ってしまう」と話せば、報道陣から「暴露本ですか?」の声が飛んだ。

市村は大きくうなずき「暴露本です。今だから話せるあの時の真実。浅利さん(浅利慶太)も、蜷川さん(蜷川幸雄)も亡くなって、僕は2人からたくさんのものを学んできているので、そういうのを裏話を含めて本にすることで、若い俳優さんたちに希望を与えたいと思った」と出版までの経緯を話した。


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■俳優を目指す若い人へ

市村正親

さらに俳優を目指す若い人に「僕自身が叩かれてここまで来た。叩かれることを自分から求めていかないと、人は叩いてくれない。前のめりなポジティブな物の考え方、『何で役が来ないのだろう』と腐る前に、やることを見つけてやる。そんなふうになってほしい」と願いを込める。

本の装丁にも自身の原点となった日生劇場で撮影した写真を使っており、それを報道陣に自ら説明する熱の入れよう。「僕の全てを日生劇場は知っている」と自身を育ててくれた劇場への思いにも触れる。


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■「幸せな人生だと思っている」

市村正親

市村は妻で女優の篠原涼子についても言及し、「奥さんはまだ読んでいない。きっと『読まなくたっていつも聞いてる話でしょう』って、言われる」とニッコリ。

「僕自身、幸せな人生だと思っている。こんなに順調な人っていないんじゃないかな。ガンをやっても治ってしまうし、ひざをケガしても手術して治ってしまうし、のども治って声も戻ってきたし、舞台だけでなく、他の仕事も来るようになったし、子供2人も元気だし、妻は若くてきれいだし、最高じゃないですか」と笑顔で会見を締めくくった。

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(文/しらべぇ編集部)

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