障害のある双子を殺し自分も死のうと… 祖母に21年の実刑判決

孫の将来を悲観して殺害し、自らの命も絶とうとした女がいる。しかし女だけは死にきれず逮捕され、実刑判決を受けた。

2020/02/02 13:30


 

■無理心中に失敗

そのような毎日が続き疲れはてたフラッドは、昨年春に無理心中を決意。「これ以上、状況は良くならないの」「誰も助けてはくれない」「だから3人で一緒に旅立ちましょう」と双子に声をかけ、用意してあった銃で双子を撃った。

その後ただちに後追い自殺を試みたが銃の調子が悪く作動せず、フラッドは薬を何錠も飲み込み自殺を図った。騒ぎを聞きつけた警官隊がフラッドの自宅にかけつけフラッドを救ったが、双子はすでに息絶えていた。


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■祖母に下された判決

裁判官に対し、フラッドは「あの子たちを私は愛していました」「傷つけるなんてことは、私もしたくはなかったのです」「申し訳ないことをしてしまいました」と話した。

フラッドにつき、検察当局は「精神的に不安定な状態にあった」「孫たちを苦しみから解き放ちたい思いでいっぱいだった」とコメント。しかし孫の殺害については「ひとりにつき10年半の実刑がふさわしい」と判断され、双子を殺したフラッドには21年の実刑判決が言い渡された。

老いを感じながら、必死に双子を育て苦労も絶えなかったとされるフラッド。許されない罪を確かに犯した女だが、十分な支援が得られていたのかなど、気になる点も残る。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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