新型コロナウイルスのデマ原因か 飼い主たちがペットを殺す事態に

コロナウイルスに感染したくない。そんな気持ちゆえに報道を間違って受け止め、ペットをひどい方法で殺している人たちがいる。

2020/02/03 19:20


 

■恐怖の発端は報道

パニックに陥りペットを殺害した人々のきっかけは、ある疫学者による発言を誤解したメディア報道だった可能性が高い。この学者はテレビインタビューに応じ「もしペットが感染者らしき人物と接触した場合、ペットは隔離しておいたほうがいい」と発言。

それを曲解した地元メディアが「猫や犬がコロナウイルスをまきちらす可能性がある」と報じた結果、SNSで拡散され、人々が「ならば」とペットを殺すに至ったとみられている。


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■当局の懸念

中国の国営テレビ局は人々の凶行に歯止めをかけるべく、WHO(世界保健機関)による「犬、猫といったペットが新型コロナウイルスに感染する可能性があることを示す証拠はない」との発表をSNSで紹介。

また動物愛護団体も一部の人間がペット殺害に走ったことに激怒し、「ペット殺しの犯人を警察に特定していただきたい」とコメントしている。

このようなケースは、いまだ収束の兆しが見えぬ中国で暮らす人々の恐怖心がいかに大きいかを示すもの。間違った情報も含めてネットで拡散する事態もあり、多くの人々が状況におびえている。

今は各国の政府関連機関が公式発表している確かなソースを参照した上で、感染防止を各自心掛けるしかない。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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