武漢への支援物資に書かれた漢詩が話題 「日本と中国の美しい歴史を思い出していただけた」
とある日本の団体が中国へ贈った、支援物資に込められた想いとは…
■長屋王の詩が鑑真を動かす
この意味は、「私たちが生まれた国土は違いますが、天空を吹く風や、月には国境はありません。この袈裟を、仏教を学ぶみなさまにお贈りします。ともに永遠の縁を結ぼうではありませんか」というもの。
贈られた袈裟とこの漢詩に感銘を受けた唐の高僧・鑑真和上は、長屋王の招きに応じて日本行きを決意。何度も命がけで密航を繰り返し、失明しながらも日本に渡り、唐招提寺を建てて仏教の発展に大きく貢献したという。
このころの日中関係は互いに相手を思い合い、良好な関係だった。
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■詩の持つ力とエピソード力
林氏は、「わずか8文字の『山川異域・風月同天』という詩の持つ力、またそのバックにある遣唐使や鑑真和上や唐招提寺という、1300年間の日本と中国の交流の『エピソード力』。これが今回のSNS上での評判につながったと考えております」と話す。
「日中には残念ながら不幸な歴史もありましたが、美しい歴史もたくさんあります」とした上で、「この8文字の詩で、1300年前の日本と中国の美しい歴史を、多くの方々に思い出していただけたことは大変嬉しく思っております」と語る。
最後に、「武漢の皆様が、一刻も早く困難から抜け出してくださることをお祈りしております」と述べた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)