「初潮を迎えた少女との結婚は合法」 パキスタンの裁判所で驚きの判決

女の子には幸せを追求する権利も「イヤ」と拒む権利も認められないのだろうか。

社会

2020/02/11 12:00

泣く女の子
(vadimguzhva/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

少女に対するあらゆる意味での暴力などと表現されることもある「児童婚」。パキスタン最大の都市カラチでこのほど高等裁判所が驚くような判決を下し、世界じゅうの女性や人権活動家らを激怒させている。



 

■宗教上も不平等

パキスタン・シンド州カラチのシンド高等裁判所で3日、男が14歳の少女を誘拐・拉致し、無理やり結婚するという2019年10月に起きた事件の裁判が開かれた。18歳未満の結婚は違法だとして、少女の家族が提訴していたのだ。

男はイスラム教徒で、少女と家族はこの国にほんのわずかしかおらず迫害を受けることも多いカトリック教徒。少女は結婚により意図せずイスラム教徒に改宗させられたという。


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■「初潮がくれば」と裁判官

法廷で「月経(初潮)が始まった者との結婚は合法。古典的なシャリーア(イスラム法)を支持する」と述べた裁判官。妊産婦および乳児死亡率などが高いと判明しているにもかかわらず、男と少女の結婚に違法性はないとの判決を下した。

さっそく世論がこれに反発。ソーシャルメディアでは人権擁護団体の活動家も交え、児童婚における心身の苦痛、女性と子供の人権侵害についての法的問題など、熱い議論が交わされている模様だ。

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■改善していた平均初婚年齢性