足立佳奈、最新アルバム『I』で示す第2章 「やってみたい音楽を詰め込んだ」

シンガーソングライターの足立佳奈にインタビュー。最新アルバム『I』に込めた思いを聞いてきた。


 

■大人になる“けじめ”

———今回のアルバムは、楽曲はもちろんジャケットまで今までとガラッと雰囲気が異なる気がします。ご本人的にはどうでしょう。

足立:そうですね。今までは曲が出来たら満足してしまってたけど、今回は曲間の秒数「0.何秒」にするとか、ジャケットの色は何色にするとか…細部まで考えましたね。


———ジャケットも本当におしゃれに仕上がっていて、こだわりを感じます。

足立:この色の背景はどうしても使いたかったんです。あと、タイトルの『I』には「大人になるんだぞ」って“けじめ”が込められているので、あえて笑顔じゃなくクールな表情にしました。


でも、今回のアルバム、初回版A・Bと通常版があって、Bにはフォトブックが付いているんです。その中には「変わらないね」って表情が入っているので、安心してくださいね(笑)。


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■「挑戦してみたい気持ちあった」

アルバムとしては1年4ヶ月ぶりのリリースとなる本作。集大成的な作品でありつつも、「挑戦」もしているのだとか。

足立:今回は挑戦してみたいって気持ちがあったので、自分が“やってみたい音楽”を詰め込みました。ただ、歌詞は等身大の私の気持ちを乗せることを意識しています。


あと、今までは歌詞とメロディを一緒に作っていたんですけど、今回は私が歌詞を作って、メロディやトラック等はいろいろな方にお願いしてみたんです。


———確かに、4曲目の「ホントのコト」とかは、今までにないムーディなメロディで「夜の首都高」を連想しました。でも歌詞は見るといつもの恋に悩む女性の話だったり。

足立:そうです、じつはラブソングなんですよね(笑)。曲中の「バイト終わりのレポート」ってワードは、今の大学生とかの子たちに理解してもらえたらいいなって。


———なるほど。そんな、挑戦しつつも「等身大の自分」を切り取っているから、タイトルは『I』?

足立:はい! 当初は『me』『I』どっちにしようって迷ったんです。でも「me」はポップでかわいいイメージがあって、逆に一人の女性として芯があるって感じるのは「I」な気がして…Iの字面が真っ直ぐだからかな。

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