『鬼滅の刃』が大人気になった背景とは 物語を畳み始めた理由はなぜなのか
今話題の『鬼滅の刃』とその作者・吾峠呼世晴のこれまでとこれからを分析。
■なぜ物語を急に畳み始めたのか
現在、『鬼滅』は終局に向かっているようだ。こんなに人気が出ている時に早くも終わってしまうのかと騒がれている。『鬼滅』は、突然ラストバトルへと物語を畳んだ感があるのだ。昔のように楽しく描けているのか疑問に思われる部分も。
漫画家は過酷な職業である。体力の限界が来たのかもしれない。それとも新しい展開を思いついたので急いでいるのだろうか。
関連記事:『鬼滅』ブームは『おそ松さん』とは違うのか さらに人気が過熱しそうな仕掛けとは
■『鬼滅の刃』の今後
仲間側が何人か死んでいるので、このまま新しい展開は考えづらい。あるとすれば、作者自身もファンである『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのような、国や世代を変えての新章展開である。
しかし、連載前よりアクの強い作品を描いていた作者なので、もっと新しい別の作品を描きたくなっている可能性も高い。いずれにせよ、吾峠の今後の展開に注目だ。
・合わせて読みたい→『鬼滅』ブームは『おそ松さん』とは違うのか さらに人気が過熱しそうな仕掛けとは
(文/メディア評論家・宮室 信洋)