公明党・三浦信祐青年局長に聞く 「少子高齢化をチャンスにイノベーションを」

防衛大准教授から参院神奈川選挙区で当選。現在は全国に張り巡らされた公明党青年局を率いる。

三浦信祐参院議員

各党の青年局長・若者担当議員に聞くインタビューシリーズ、第5弾は、公明党で青年局長を務める三浦信祐参院議員(神奈川選挙区)。

工学博士で、防衛大学校の准教授から2016年に政界入りした三浦氏の議員会館にある事務所には、「平和の党」として知られる公明党の議員としては珍しく、自衛隊のポスターなどが所狭しと飾られている。

「『自分が関った卒業生がさまざまなところで活躍している』ということが、胸のど真ん中にあります」と語る三浦議員。自衛隊出身で自民党の佐藤正久参院議員は、県立福島高校の先輩にあたるという。



 

■全国津々浦々のネットワーク

支持母体である創価学会の支援を受ける公明党は、全国の地方議会にも強い組織を持っていることで知られる。公明党の青年局は、そうした地域密着の強みを活かしているようだ。

三浦:公明党には、約3,000人の地方議員のネットワークがあり、青年局も同じく全国津々浦々から連携し、密に情報共有しています。


私たち国会議員はさまざまな制度や予算を作りますが、最後のバトンを受け取って住民の皆さんに届けるのは、地方議会の役割がきわめて大きい。現場の感覚をもって、その声を政治に反映していく役割を担っている議員がいるのが公明党の強みです。


その中で青年局は、「若者たちを政治弱者に落とさない」という役割を担っています。たとえば、「どうせオレが1票入れても変わらないし」という意見をよく聞きますが、こうした声は一番大事にしなければいけない。


「どうせ」という言葉の中には、「本当はこうなればいいのにな」「僕はこう思っているんだけど、聞いてくれる先がないし」「政治家はやってくれないだろう」といった、いろんな思いが含まれているケースがある。また、「どうせ」と思って発信さえしない若者も多いでしょう。


現場を歩いていると、こうした雰囲気を感じることが多くあります。彼らに対して「一緒にやっていこうじゃないか」というのが、公明党青年局の基本的な運動方針です。


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■政治テーマは「命を守ること」

三浦議員本人が掲げる政治テーマ、ライフワークについても聞いてみた。防衛大准教授を務めたキャリアとも関連するものだ。

三浦:ひとつは、防災・減災です。とにかく「人の命を守りたい」というのが、私の信条ですので、凶暴化している災害からどうやったら命を守れるか。


技術がどれだけ進歩しても天候を左右するまでは難しい。であるならば、受け止められるようなインフラを整備する。それでも受け止められないほど凶暴化しているとすれば、人的ネットワークも使って、災害が起きたとしても命が失われない社会にしていかなければいけない


制度をどれだけつくっても、災害ひとつで命が失われてしまったら、砂上の楼閣になってしまいます。社会の理解を深め、技術者を育て、そのための財源を確保する。そうした教育についても、社会がバックアップする体制をつくっていきたい。


今では自衛隊の幹部をやっている卒業生と時々会うと、さまざまな部署の責任者となっていたりします。


彼らがつねに携帯を持って、「万が一災害があったら即座に対応できるように」というような振る舞いからは、自分がこの国の生命を守っていこうという思いを感じます。こうした若い世代の努力を支えていく政治の姿勢も大切です。

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