突然の休校措置が非常勤講師の生活を直撃 「3月分給与がゼロになると言われた」

国の休校要請が学校現場の非常勤講師の生活を直撃。非常勤講師の今の想いとは…

2020/02/29 11:30


 

■ルールが守られない実態

「この学校では、午後10時前には帰れない」と校長から言われたこともあり、午後9時半を過ぎても、多くの先生が残っている状態だという。各教育委員会では、こういったことが行われないように、タイムカードを導入している。

しかし、タイムカードを押したあと、まだ学校に残って業務を行っている実態があるとAさんは語る。非常勤講師という立場上、「おかしい」と校長や教委に声があげられないと嘆く。


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■多忙を極める学校現場

この学校の常勤講師は、忙しすぎて心労で倒れたり、新採用教師が病休に入って辞めてしまったりしているという。さらに、他の学校から移動してきた教諭は、すぐに異動希望を出し、毎年10数人が入れ替わっている状態とのこと。

保護者からは、「朝、電話で起こしてくれ」といった理不尽な要望も寄せられるという。そんな厳しい環境でもAさんは、生徒たちに「卒業までいてください」と慕われていたこともあり、「何より生徒が一番かわいそうだ」と嘆く。

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■制度運用の問題点も…
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