突然の休校措置が非常勤講師の生活を直撃 「3月分給与がゼロになると言われた」

国の休校要請が学校現場の非常勤講師の生活を直撃。非常勤講師の今の想いとは…

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2020/02/29 11:30

教室・学校・教師
(DAJ/iStock/Thinkstock)

国による休校のお願いが、様々な波紋を呼ぶ中、各学校で働く非常勤講師たちは、生活を直撃する事態に陥っている。しらべぇ取材班は、関東地方の社会科非常勤講師から、詳しく話を聞いた。



 

■教科書をすべて終えられず

関東のある都市で、社会科の一年生の授業を担当しているAさん(20代男性)。28日に教頭から突然、「3月分の給与はゼロになる」と言い渡されたという。

Aさんは、「4月は、無収入になるため、どう生活していけばいいのか」と訴える。勤務する学校は、2日から休校になってしまうことで、7回分の授業が積み残しになってしまったと話す。

「4月からは常勤講師になることが決まっているため、この学校に残れるかわからない」とした上で、「2年生になると、よりカリキュラムが厳しくなるため、1年生の積み残しを他の先生が担当することは大変困難だ」と語る。


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■伝統校ゆえの苦労

Aさんが勤務する学校は地域の伝統校で、「この学校を卒業すると出世する」と言われているそう。そのため、しっかりとした授業が必要となり、サービス残業が常態化しているという。

非常勤講師には、週に20時間、年間700時間までしか給与が支払われない縛りがあるそう。1日に4時間の計算だが、この時間だけでは到底業務が終わらないとのこと。

授業が終わった後に、生徒のノートのチェックをし、コメントを書き込む作業。授業準備、教材研究、さらに試験の採点があるときには、深夜1時半まで学校に残っていたことがあると話す。

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■ルールが守られない実態