日本の新型コロナ危険レベルは現在「2」 五輪開催をかけた正念場か

日本が2020年夏のオリンピックの開催国でなかったなら、新型コロナウイルスへの対策も違っていたのだろうか。

2020/03/02 07:30


 

■感染者数増加でレベル3に?

春節の連休で92万人もの中国人を迎えていた日本だけに、専門家は異口同音に「感染者が数百人で収まるわけがない」と語る。だが日本もウイルス検査に医療保険の適用が決まった。医師の判断で速やかな検査が行われることに大きな期待が集まっている。

もっとも感染者数が急増すれば、CDCは日本の危険レベルを2から3に引き上げる可能性がある。レベル3といえばエボラ出血熱がアウトブレークした際のシエラレオネ、ギニア、リベリアと同等。

海外の「オリンピックの開催は延期の方向で」という声がさらに大きくなる可能性もあり、日本政府としては悩ましいところだろう。


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■まずは国民ファーストで

2016年には、ジカ熱の流行に苦しめられながらもブラジルが五輪を開催していた。

成功の理由は国民の多くが「もう負けない、大丈夫」と実感できるようになっていたこと。「こんな状態でやれるのか」といった不安の声が多数を占めるようでは、五輪に向けた国民の高い士気などとても期待できるものではないのだろう。

まずは速やかな検査体制の実現と、冷静な判断による医療機関受診や自主隔離が重要になる。国を挙げた努力で新型コロナ・パニックを1日も早く収束させたいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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