立憲・枝野幸男代表が会見 「新型コロナ大恐慌で自殺者をなくすため最低生活保障を」

立憲民主党の枝野幸男代表が国会内で定例会見を開き、新型コロナウイルス対策と経済的ダメージへの補償について語った。

2020/03/06 12:00



■Perfume公演中止にも言及

筆者は次にフリーランスの中で収入ゼロになっている人が不特定多数いることを質問した。

枝野代表は「じつは政府も苦慮していると思いますが、大変難しい」として、たとえば、予定されていた公演が政府の指示でなくなり、仕事がなくなった例として26日に突然政府からの自粛要請が出て、その日のPerfumeの東京ドーム公演が中止になったことをあげた。

「これは具体的に生じた損失を計算できる話。自粛要請を受けて、今まで売れていた分、売れなくなったので、払い戻しをしたというのならば損失が分かりやすい」と語る枝野氏。

「たとえば、まだ切符を売っていない、当日券が主たる収入だったというイベントにおいていくら収入があったのかということは予想しかできません。そうすると先の予定になっていたものほど、中止によって生じた損失はいくらなのかということは、なかなか確定できないというのがフリーランスのみなさんの特徴」と述べた。


関連記事:国民民主党・玉木代表が新型コロナ対策で危惧 「リーマンショック級の大恐慌も」

■給付型税額控除を活用

枝野代表は、「対策として直接現金を支払う制度のような生活支援しかないのではないか」と話す。それは所得収入が現在ない人については、どういう事情かにかかわらず、最低限の水準の給付をするという制度をつくるものだ。

枝野氏は前々からこうした「給付的税額控除」を提唱してきたが、これは国民から消費税10%をとった後、分配政策としてたとえば年収200万円の世帯には10%分の給付を、500万円の世帯には5%分の給付を与えるというもので、格差是正に役立つとされている。

枝野代表はこれからも安倍首相に提言していくとした。

・合わせて読みたい→社民党・福島党首、新型コロナ恐慌で収入ゼロのフリーランスにも生活援助を

(取材・文/France10・及川健二

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