日本維新の会・柳ヶ瀬裕文参院議員に聞く 「ネット活用で全国比例5万票獲得も」

日本維新の会で国会議員団青年局長を務める柳ヶ瀬裕文参院議員。東京都議から2019年の参院選で初当選した。


 

■「地方から国を変える」

柳ケ瀬裕史参院議員

その代表的な例として、話は「大阪都構想」にも及んだ。

柳ヶ瀬:しかし、中央省庁は、権限は離さずに「中央に忖度するならお金を出すぞ」という中央集権的なやり方を変えない。私たちは、「地方分権」「道州制をやるんだ」とずっと言い続けてきました。


これが一番の規制改革につながり、税金を効率的に使うために必要なこと。そのひとつが大阪都構想だったりするわけなんです。 「地方から国を変える」という言い方をずっとしてきましたが、ここが維新のアイデンティティということですね。


私も、国会議員秘書を経て区議会議員、都議会議員を経験しました。比較の問題ではありますが、東京都と23区は、大阪府・市に比べると機構としてはよく成り立っている面もあると思います。もっと仕分けをする必要はありますが。


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■ネット活用で成果

選挙権年齢が引き下げられたものの、一向に上がらない若年層の政治への関心。維新は若い世代に対して、どのような対策を講じているのだろうか。

柳ヶ瀬:私たちができることは、やっぱりネットでのアプローチですね。ガッチリした組織があるわけではないので、人海戦術がとれない。だから、飛び道具で仕掛けていくということです。


最近は、YouTubeも他党に比べたらかなり積極的にやっていると思います。中高の後輩でもある音喜多くんを我が党がゲットしたっていうのもそういう戦略の一つですし。


そうした人が入ってくることによって、他の議員も「もっと情報発信しよう」と、確実に活性化していますね。既存政党のようにお金をかけられるわけではないですし、まだまだ改善の余地はありますが。


柳ヶ瀬議員自身の当選も、ネット活用の影響が大きいと語る。

柳ヶ瀬:維新はケチなんですよ(笑)、お金をかけられないんです。その上でどうやってリーチしていくかというと、ネットを駆使するべきということです。YouTubeは国会議員団として、さまざまな角度から週1本ずつは配信しています。


前回の参院選で、ドメスティックな地方議員だった私が、全国比例で5万票で当選するというのは、なかなか難しいことです。どうしてそれだけ投票していただいたのかといえば、ネットでの発信以外ないわけですよ。


東京ではまだまだ弱い維新から音喜多くんが当選したのも、ひとつの大きな成果でしたね。

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