なでしこ川澄奈穂美、聖火リレー走者辞退 「英断」に称賛の声が相次ぐ
なでしこ川澄奈穂美選手が聖火リレー辞退を発表。ネットでは英断といった声が相次いでいる。
23日、女子サッカー選手として活躍する川澄奈穂美選手がSNSを更新。聖火リレー走者を辞退することやその理由について明かした。
■米国からの移動でリスク高い
川澄選手は、ツイッターで「新型コロナウイルスの影響で、今回の聖火リレー走者を辞退いたします」と報告。
続けてその理由について「米国在住の為移動時にリスクが高いこと、自分が感染しない・感染源にならないこと、チームやファンの方々に迷惑をかけないことなどを考慮し決断しました」としている。
ブログでは、日本とアメリカの間で渡航制限措置が取られることが決定したことに触れつつ「渡航制限措置が決定する前に辞退を決めていました」と明かした。
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■プロサッカー選手としての決断
NWSLは3月16日に全チームの活動を3月22日まで停止すると発表しており、その時点ですぐ日本に行けば聖火リレーも参加出来たと綴っている。
しかし、チーム側には、「今、渡航することはとても危険だから自宅待機を続けていてほしい。ただ、聖火リレーに参加することがどれだけ素晴らしいことか理解しているから、頭ごなしに引き留めることはできない。総合的に判断して、最後は自分で決断してね」と伝えられていたようだ。
急速に世界中に広がり続ける新型コロナウイルスに、「自分の命を守ると同時に、誰かの大切な人の命を奪わないためにどうするかを考えなければいけない」とした説明。
「私はプロサッカー選手としてチームやリーグに所属しているわけで、万が一感染した場合どれだけの人たちに迷惑をかけることになるのかは容易に想像できます」と自分の立場上安易な立ち回りはできないとした。
そして「健康な身体があるからこそ、プロサッカー選手として活動できているわけです」としつつ、「これだけ急速に拡がり、死者もでて、治療薬もない今、リスクを冒してまで聖火リレーに参加すべきではないという判断をしました」と述べている。