新型コロナウイルスで「衣服のリスク」は? 洗濯術や対策についてクリーニング店に聞いた
花粉症の人たちは、コートについた花粉のケアをしているだろうが、ウイルス対策はどうすればいいのだろうか。
中国・武漢での流行が発端となった新型コロナウイルスが、世界中で猛威をふるっている。28日までに、全世界の感染者は65万人を超え、死者は3万人以上。国内でも2,405人が感染し(クルーズ船含む)、うち62人が死亡した。
25日には、小池東京都知事が記者会見し、都内企業でのテレワークや週末の不要不急な外出自粛を要請。日本も、感染爆発の瀬戸際に立たされている状況だ。
■衣服のリスクは?
マスクやアルコール消毒液は品薄状態が続くが、手洗いや咳エチケットに気をつけている人は少なくないだろう。しかし、鼻や口、手以上にウイルスに触れる面積が広い衣服については、どうだろうか。
花粉症に悩む人は、帰宅した際に玄関で花粉を払い落とすなど、家の中に持ち込まない対策をしている人も多いが、ウイルスの場合はどのような対応をするべきか、また対処方法があるのか。兵庫県西脇市のクリーニング店『東田ドライ』に話を聞いた。
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■布地ではウイルスの寿命が短い
東田伸哉社長によれば、「インフルエンザなどのウイルスは、一般的に布地についた場合は寿命が極端に短い」という。そのため、コートやジャケットなどの「布の部分」についてはとくに心配する必要はないとのこと。
セーターやカットソー、下着などほぼ布地だけでできた衣服については、家庭での通常の洗濯で問題なく、むしろ「ウイルスを除去する目的」で漂白剤などを過度に使用するのは、衣服を痛める恐れがあるため望ましくないそうだ。