京産大で13人が新型コロナに集団感染 大学は「卒業祝賀会などは一切禁止していた」
京都産業大学でクラスターが発生し、多くの感染者が出ることに。大学は卒業祝賀会などは禁止していたと主張。
■「キャンセル料と思い出重視」で欧州へ
広報部は、取材に対して、「感染した学生のうち3人は、3月2日から13日まで欧州旅行をしていた。出発当時は、欧州の感染拡大はしておらず、キャンセル料と思い出を重視して行ってしまった」と話す。
「情勢が刻一刻と変化している状況で、途中で帰国するという判断もできなかったようだ」と述べた。13日時点では国による、欧州からの帰国者の2週間留置き措置も実施されていなかった。
今後大学に対する風評被害も懸念されるが、その点については、「学生が動揺しないように、正確な情報発信に務める」と語った。
関連記事:体調不良が続く男性 「新型コロナウイルスに違いない」と家族を思って自殺
■学内への立ち入りを原則禁止に
既に感染者および接触者が訪れた学内施設の消毒は完了。また、大学は、4月1日に予定していた、新入生への学生証交付およびオリエンテーション、4年次生、大学院生等の学生定期健康診断(4月1日~4日)は延期し、授業の開始は、5月11日とした。
さらに、新入生に対しては、該当する新入生オリエンテーションの5月4日・5日まで、在学生は5月10日まで不要不急の学内への立ち入りを原則として禁止する措置を発表。
京産大の感染拡大について、京都府の西脇知事は、「クラスターの可能性が非常に高い感染が確認されており、予断を許さない状況だ」とコメントした。
・合わせて読みたい→新型コロナで娘の卒業式に参加できない母親 つづった思いに反響
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)