コロナで打撃の老舗旅館で若女将が贈る手作りマスクが話題 「安全に帰っていただけるように」
老舗高級旅館にも新型コロナによる深刻な影響が。お客さんを想う若女将のアイデアとは…
新型コロナの影響で、観光業が深刻な打撃を受け続けている中、輪島の老舗高級旅館・若女将のアイデアが好評だ。しらべぇ取材班は、旅館の専務から、詳しい話を聞いた。
画像をもっと見る
■「奇跡の湯」が特徴の老舗旅館
能登半島の石川県輪島市にある、創業94年の老舗高級旅館「ねぶた温泉 海游 能登の庄」は、ねぶた温泉唯一の宿だ。ねぶた温泉は、まるで化粧水に浸かるような良質なアルカリ温泉で、奇跡の湯とも呼ばれている。
PH10.5という日本有数の高質天然アルカリ性泉質で、その効能は外傷・皮膚病・痔・疲労回復・運動障害・神経症・胃腸病等によく効き、特に湯疲れ・湯ざめをしにくいのが特徴。
また、ツルツルとすべるような湯触りは、古い角質を取り除き、しっとりとした美しい肌をつくる美容効果があるといわれている。
関連記事:マツコが自身の価値観を反省 「アニメやコスプレを特殊だという見方は古い」
■新型コロナの影響で大打撃
そんな高級旅館にも、新型コロナによる大きな被害が襲って来た。首都圏からのお客さんが一番多いため、3月の売り上げは、前年比50%減。4月に至っては、連休前までの予約のほとんどがキャンセルになってしまったという。
従業員はアルバイト・パート等合わせて40名いるが、一部の正社員にも休みを取ってもらっている状態。そんな中、若女将が中心となり、空いた時間で手作りマスクの制作を始めた。旅館として、初めての取り組みだが、裁縫が得意な従業員が作り方を教えているという。
関連記事:宮迫博之、マスクをしない若者に苦言 「あなたたちじゃないねん」
■若女将の想いが込められたマスク
この危機を乗り切るために、「タイムセールや安いプランなどの新しい企画を考えている最中だ」と、大向専務は語る。漆器は、すべて輪島塗を使用し、地元の海産物を中心とした解析料理も自慢の宿だ。
新型コロナウイルスの拡大で、マスクやアルコール消毒液がなかなか手に入らない状況。若女将は、「せっかく遠方からお越しいただいたお客様に、少しでも喜んで頂き、少しでも安全に帰って頂けるように」という想いでマスクを作っているという。
現在、宿泊したお客さんに、一人につき一つの手作りマスクをプレゼント中。何種類もの柄から好きな柄を選ぶことが出来て、大変好評だという。
最後に、大向専務は、「先が見えないのがつらいが、一刻も早く新型コロナが収束して、かつての賑わいが戻ることを祈っている」と述べた。
・合わせて読みたい→マツコ、閉園する“としまえん跡地”に画期的な提案 「都心でアレやれない?」
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)