“コロナ孤児”ネットで懸念の声相次ぐ 「自粛疲れとか言ってる場合じゃない」
働き盛りであり、子育て世代にも該当する比較的若い世代での感染が増加している、新型コロナウイルス。インターネット上では“コロナ孤児”への懸念が囁かれ始めている
■“コロナ孤児”懸念の声相次ぐ
日本国内でも、比較的若い年代の感染者が続出しており、今月1日には、直近5日間で新たに感染が確認された人のうち、全体の約6割が40代以下の若年層であったことも報じられた。
こうした状況を受けて、インターネット上では、親が重症化した場合に子供だけが取り残される“コロナ孤児”という言葉が囁かれるように。
子育て世代のユーザーを中心に「もしイタリアみたいになったらコロナ孤児とか問題になりそう。自粛疲れとか言ってる場合じゃないと思う」「一番怖いのは親がコロナにかかること」といった懸念の声が続出。
中には、“感染爆発重大局面”である今、「コロナ孤児など1人も出ないように、みんな頑張ろう」「友人夫婦が、我が子をコロナ孤児にしてたまるかという気持ちであらゆるコロナ対策をしていると言っていた。本当だ、コロナ孤児なんて生んでたまるか!」と呼びかけるユーザーも。
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■厚労省に対応を聞いた結果…
しらべぇ編集部では、もし親が感染し、入院が必要となった場合の子供への対応について、厚生労働省結核感染症課に取材を行なっている。
最も深刻とされる「ひとり親が感染した場合」について尋ねたところ、3月26日の取材時点での回答は「厚生労働省としては具体的なメニューはない」とのことだった。
「家族など預けられる場所があればそちらに預けてほしい」それが難しい場合は、「自治体に相談し、保育所などのショートステイサービスの利用を検討してほしい」とのこと。
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■感染予防「口先だけ」では無意味
強い危機感を持った人々は、悲劇的な事態が起こり得る可能性を想定して徹底した感染予防対策をしている様子がうかがえる。
しかしその一方で、ユーチューバーのヒカキン(HIKAKIN)が4日に「家から見える公園でお花見してる人が沢山います。。。本当に危機感強くもたないと、取り返しのつかないことになってしまうよ。。。」とツイートするなど、まだ「自分は大丈夫」と思っている人は少なくないようだ。
口では「マスクがない」「消毒液が…」と言い、何かあればトイレットペーパーや食料の買い占めに走っても、そのエネルギーを外出自粛など正しい方向に使わなければ、自分たちの生活や命を守ることには繋がらない。
改めて危機感を持ち、感染拡大防止のために、最大限の努力をしてほしい。
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(文/しらべぇ編集部・越野 真由香)