ネコは新型コロナウイルスを運びやすい? 中国の実験結果に波紋広がる

新型コロナウイルスには動物も感染することがわかってきた。ペットとの生活を楽しむ人たちからは不安の声もあがっている。

社会

2020/04/06 11:30

ネコ・猫

先月中旬、新型コロナウイルスに感染したイヌが死亡したことが香港から伝えられ、世界のペット愛好家たちを不安にさせた。海外ではヒトの身近にいる、あるいは飼育されている動物に関する感染の研究が進んでいるが…。



 

■5種の動物で実験

「イヌ、ネコ、ニワトリ、ブタ、アヒルで実験してみたところ、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染する率がネコはイヌ以上に高いという結果が得られた。」

査読・受理がまだという「プレプリント」の状態にある生物学の論文を公開する『bioRxiv』に3月31日、そんな興味深い論文が寄せられたことを英語版の『ネイチャー』誌が伝え、愛猫家の間で波紋が広がっている。


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■投与後の糞便を調べる

その実験を行ったのは、中国・黒竜江省ハルビン市にある「中国農業科学院哈爾浜獣医研究所」のウイルス学の研究チーム。

それぞれの動物について投与後の糞便に排出されるウイルスの差を調べた結果、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染率でいえばネコが高く、感染した場合ほかのネコにうつす可能性があることもわかった」という。

さらに、「イヌは同ウイルスには感染しにくい」「ニワトリ、ブタ、アヒルが感染する可能性はほぼない」などとまとめられた。また、感染が判明したネコでも発病した個体はいないという。

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■疑問を投げかける専門家も

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