コロナ拡散の中、繁華街で遊ぶ大学4年生を直撃 「就活も諦めた」と苦悩も

原宿に来ていた大学生。喝を入れようと話しかけると…

2020/04/12 06:45

「就活も諦めてます。こんな状況ですし…」

拡大している新型コロナウイルスは、就職活動中の大学生にも暗い影を落としている。新卒採用のための合同説明会の中止に加え、採用人数を前年より絞るという動きは周知のことだ。

7日、東京都など7都府県を対象に発令された緊急事態宣言。その翌日、原宿に来ていた神奈川県内の大学に通う4年生は冒頭の言葉を寂しそうな表情で語った。



 

■原宿に服を買いに来たが…

男子学生は、横浜市内で家族とともに暮らしている。男性が通う大学は、緊急事態宣言終了予定の5月6日以降も、大学構内への立ち入りを禁止すると発表。当面の間は、オンラインによる授業になるという。

宣言発令から一夜明けた8日。男性は仲の良い親戚とともに、原宿・竹下通りを歩いていた。「服買いに来たんですけど、どこも空いてなくて…」。マスクはしていなかった。「どこ行っても買えないし。横浜もなんだかんだでみんな出歩いてますよ」。


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■親にバイト行ってくると伝えると…

都内や横浜市内などで4つのバイトを掛け持ちしている男性。自宅待機を求めてきたバイト先もあったというが、「昨日もバイトに行ってて、そのまま遊びに来ました。親からは『バイトあるんだー』とだけ。我が家はちょっと危機感がないので(笑)。心配の言葉は一切かけられていません」と明かした。

バイト先はお客が激減。「お客さんは全然来なかったです。バイト仲間と『緊急事態宣言って、ポツダム宣言みたいだよな』とかで談笑してました」と非常に平和なトークで盛り上がっていたという。すべての若者がそうではないが、彼らのように感染について楽観的に捉える層も少なくないようだ。


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■卒業後の予定は…

就職活動に何よりも大切なのがモチベーションだ。大学で就職オリエンを受け、合同企業説明会イベントに通い、大学キャンパスで仲間たちとあれやこれやと情報交換を行う…そんな毎年行われていることがなくなった今、彼のように「無理して就職しなくてもいいのか」と目標を喪失してしまうケースがあるかもしれない。

繰り返し新卒で就活しないと断言する男性。卒業後はどうする予定なのか聞いて見ると「美味い物を食べさせたい夢があるんで、焼き肉店開きたいんですよ」と目を輝かせ答えてくれた。新型コロナウイルスで閉塞感漂う現在、それを契機に、彼のよう新たな道を選ぶ人もいる。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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