「コロナウイルスは高濃度アルコールで死滅」 デマ信じイランで600人が死亡

誰もが不安や恐怖で弱りがちな時、インターネットにデマが流れることがある。情報の精査に気を付けなくてはいけない。

2020/04/12 07:30

酒瓶
(Techa Tungateja/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

世界中の人々が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行に怯えている。こういう時に気を付けなければならないのが、医療機関にかかれていない人々の間で飛び交う「デマ」だ。

イランではそれを信じた多数の人が命を落とし、その何倍もの人が病院で死の淵をさまよっている。



 

■世界150万人が新型コロナに

新型コロナウイルス感染症 については、数日前に全世界の感染者数の累計が100万を超えたが、「猛威」とはこのこと。日本時間の9日午前には、150万人を突破してしまったという。

そんな中、イランでは「高濃度のアルコールを飲めばウイルスを死滅させられる」というデマが飛び交い、メタノールなどの有毒アルコールが出回ってしまった。信じて試した600人ほどが急性中毒死を遂げ、現在も数千人が入院して治療を受けている。


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■1ヶ月前の教訓生かせず

この事件に関わった多くの者が逮捕された一方で、予想をはるかに超える数の犠牲者が出たことに、イラン司法府も戸惑いを隠せずにいると、国営タスニム通信が伝えている。

イランでは1ヶ月ほど前にもフゼスタン州やアルボルズ州で同様のデマが横行し、質の悪い密造酒を飲んだ27人が急性中毒症状で死亡。200名近くが病院に搬送されたことが報じられた。いずれも、インターネット上のニセ情報に踊らされたものと考えられている。


■感染者数世界第7位のイラン

イランにおける新型コロナウイルスの感染者数は、最新情報では累計64,500名を超えて世界7位、死者は3,993名だ。

一方、感染者数が約60,700名で世界8位のイギリスでは、死者数が7,000名を超えている。それと比較すれば、イランの都市部は医療水準が高いこともあり、死者増加を食い止めるべく健闘していると言えるだろう(いずれも日本時間9日午前の時点の数字)。

ただし、テヘランなど大都市では、かねてから自動車の排気ガスによる大気汚染や粉塵被害に悩まされ、呼吸器系の健康被害が多く報告されてきた。肺炎が重症化するリスクがある者は少なくないようだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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