犬・猫食を禁止する中国・深セン市 6月の「犬肉祭り」は存続するか
中国で昔から伝わる独特な食の習慣や文化。新型コロナウイルスに苦しめられている今だからこそ、変える動きが必要だ。
■市場価格の最高30倍の罰金
注目したいもう1つの点は、「肉を食べたければ、正規に認められた肉屋・食料品店で購入するように」と示されたこと。これは公共の場はもちろん、家庭内で個人が生きた動物を屠殺し、食肉を得ることを禁じるものだ。
違反者には市場価格の最高30倍までの罰金を科す可能性があるともされており、地元当局による厳しい取り締まりが始まると想定される。
とはいえ、中国当局は2月に野生動物の流通・販売を全国的に禁じたものの、業者は取り締まりの抜け道を見つけ、闇の取引がいまだ横行しているとも報じられている。
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■注目集まる「犬肉祭り」
今後さらに問われるのは、広西チワン族自治区玉林で、2009年から毎年6月の夏至に10日間ほど開催されてきた「犬肉祭り」の存続だろう。
祭りのため毎年15,000匹ほどの犬が犠牲になるというが、客の目の前で串刺しにされ、皮を剥がれ、熱湯に浸けられるといった残虐きわまりない所業には、世界中から批判されている。
新型コロナウイルス感染症の蔓延をきっかけに、犬肉祭りは今後いっさい行われなくなると期待する向きも多いが、中止に関する情報はまだ報じられていない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)