香川県ゲーム条例パブコメが「同一IPアドレス」で炎上 担当部署の見解は…

香川県のゲーム条例のパブコメ開示によって炎上騒動勃発。IPアドレス同一の訳とは…

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例のパブリックコメント原本が開示されたことにより、そこに表示されていたIPアドレスをめぐって、SNS上では炎上騒動となっている。しらべぇ取材班は、香川県の担当部署から詳しく話を聞いた。

■パブコメ原本が開示

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例は、4月1日に施工されたもの。日本で初めてゲーム依存症対策に特化し、インターネットとコンピュータゲームの利用時間を規制する条例だ。18歳未満によるゲームの利用を1日当たり60分(休日は90分)などと定めているが、罰則はない。

この条例の素案づくりのために募集された、パブリックコメント(意見公募)の原本が開示されたが、その文書のほとんどが電子メールで、送信者の住所や名前は黒塗りにされていた。

その中の「賛成」表明は、ほとんどが「賛成します」「賛同します」とだけ書かれており、その直前に同じような表現が書かれていたり、改行スペースも同じものが多数あった。

また、メールに記載されていた時間が、同一日の同じ時間帯に相次いで送信されていることも分かった。パブコメは、1月下旬から15日間実施され、条例への賛成が2,269件、反対が401件。

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■仮に不正があったとしても

香川県議会事務局に対して、しらべぇ取材班が「このような状態だと不正の疑いもあるのではないか」と問うと、「不正かどうかを確認することが、残念ながらできない」とのこと。

さらに、「仮にそのようなことがあったとしても、広く意見を求めるという意味において排除されるものではないと考えている」と述べた。

また、パブコメに印字されているIPアドレスが、「192.168.7.21」であることに対して、「これはおかしい」とSNS上が騒然。県のホームページも一時繋がりにくい状態となった。

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■代理サーバーを経由したことが原因

この件に関して、国民民主党の玉木雄一郎代表も、「香川県ゲーム条例のパブコメ賛成意見のIPアドレス全て『192.168.7.21』って。担当者に知識がなく消し忘れか? とにかくパブコメ捏造疑惑に県議会はきちんと説明責任を果たすべき」とツイートした。

これについて、香川県庁の情報システムなどを担当する情報政策課は、「香川県庁は、セキュリティ向上のために、代理サーバーを使用している。そのため、外部からのメールなどは、ここを経由して県のサーバーに送られてくるため、すべて同じローカルIPアドレスが表示されるシステムになっている」と話す。

県のサーバーの間に代理サーバーを挟むことで、直接攻撃されることへの防止にもつながり、セキュリティが向上するという。

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■システム上の問題で不正ではない

ローカルアドレスは、組織内のローカルなネットワーク内でのみ有効なIPアドレスで、その組織のネットワーク管理者が自由に発行することができ、アドレス数の制限などもない。

これに対してグローバルアドレスは、インターネットプロバイダーなどから割り当てられる、世界にひとつだけのIPアドレスだ。

「以前は、香川県もグローバルアドレスが表示されるシステムだったが、約5年前にセキュリティをより向上させるために代理サーバーを導入。そのIPアドレスが表示されるようになった」と担当者は語る。

また、「送信者のグローバルアドレスを知るためには、代理サーバーのログを調べればわかる」とした上で、「今回、同一のIPアドレスが記載されていることは、不正ではない」と述べた。

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■サーバエンジニアにも聞いた

都内に住む40代のサーバエンジニアの男性に、今回のトラブルについて聞いてみたところ、「県の説明は間違ってはいないが、いろいろとお粗末」と語る。

また、同一人物が複数回書き込んでいるかどうかをIPアドレスだけでは判断することはなく、OSやブラウザのバージョン、日時、さらに文体などを総合して判断するとのこと。

「今回のパブコメには、やや特徴的なブラウザからの投稿も多いようなので、同一人物による多重投稿という疑惑を完全に払拭できてはいない」と語った。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち